コロナ禍でバカを見る人
2021年になって早々、政府へ緊急事態宣言要請が行われた。
年末年始で人が大きく動き感染者数増加のリスクは格段に高まるのなんて明白だったはず。
いざ感染者数が1000人を突破し大半の国民が「これ、いよいよヤバいんじゃね?」ってなったタイミングでの要請は、本当に国民に対するパフォーマンスを意識しているのかを疑いざるをえない。
だいたい、人は理性に沿って行動することを前提に自粛要請というお願いベースでの措置しかとっていない国は本当になんなん?
外出自粛というあいまいな言葉で明確な基準もなく判断を個人に委ねていたら、そりゃあ外出バンバンして、感染も収まりませんわ。
人は周りの行動を判断基準として、自分に不満がでないように動く生き物だよ。
さすがに元旦に密になるであろうと容易に予測できる初詣に行き、コロナがはやく終息しますように☆!って投稿している知人のインスタをみて何のギャグだよとはなったけど。
*ばか のキーワードで画像検索してまっさきに出てきた画像
ただそんな中でもやっぱり自分のようにバカ真面目に外出自粛している人間も多くいるわけで。
上記のように年末年始にばんばん帰省して、仲良い人や親せき一同やらと酒飲んで年越しして、元旦も初詣いって普通に生活を送っている人の陰で相当ストレスがたまっているわけですよ。
ニュースで医療現場の崩壊間近だと騒がれているのを目にしているはずなのに
当人たちは実感がないと言い放ち、普通に生活を送る。
実際に何も気にせずばんばん外出したりしている人から「意外と気にしているんだね~」と面と向かって言われたときは、むしろこっちが間違っているのかと思うぐらいびっくりした。
この感染者数が激増している今、普段通り友達と旅行に行き、仕事終わりに飲みに行き、帰省をしている人たちの考えが分からない。
毎日新規感染者数が発表され、おなじニュースを目にし、周りがこれだけ自粛を呼び掛けている中でこれ以上なんの証拠を提示されれば実感がわくのだろうか。
身内や近しい人間が犠牲になってはじめて気を付けようと思うのだろうか。
2020年のコロナ禍での独身での1人暮らしは本当にきつかったし、終息の見通しがついていない今でも本当につらい。
仕事もフルリモートで、人とも最低限しか話せずコミュニケーションが不足。
最初は快適だったが、気づかないうちにストレスは蓄積されており
自分で少しやばいな、と気づいたときには無気力で何もやる気が起きず
この先の不安のせいで涙が止まらなくなり、行く先も決めずずっとふらふら散歩し
川辺でまた不安がこみ上げ泣いてしまう の繰り返しになっていた。
自粛も何もせず普段通りの生活を送っている人がいる一方で
ストレスもピークに達して、どうしたらいいのかわからずつらい思いをしている自分のようなものもたくさんいるはずだ。
だいたい、政府のいうステイホームなんて家族・パートナーを暮らしている人向けに発しているメッセージであり、自分のような都内在住の独身のメンタルケアなんて度外視だ。
いまだに不安で泣いているなんて認めて言葉にするのも恥ずかしく、友人にも言えてない。
2020年はそれぞれの持つ価値観が浮き彫りになった年だった。
自粛している人がしていない人へ自粛を促しても聞くわけない。
聞く相手だったら、百合子の言葉に耳を傾けて最初から自粛しているだろうし。
コロナ禍でバカ真面目に自粛してストレスが溜まっている自分のような人間は
普段通りの生活を送っている人間への怒りにエネルギーを使うのではなく
ひたすら無になってその人間たちをやり過ごすしか道はない。
不平等で、陰で我慢している人間がわりをくう構図に対して何の措置も取らず
ここまで野放しにしている日本への諦めがついたのと、価値観が異なる人間同士は分かり合えないの2点を身をもって学んだという面では2020年ありがとうかな。
もう絶対に何の期待もしない。
コロナが明けてもこの感情を忘れることは絶対にない。